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〜教育機関向け人工内耳リーフレットに関して 追記〜

2021.04.12

 

先日公表いたしました、人工内耳説明欄の、“AED使用”に関して、ご質問を受けましたため、追記いたします。

 

Q. 『人工内耳にとってAEDは禁忌なのではないか?』

 

A. 先に回答を申し上げますと、リーフレットに記載しているように、

『必要時には救命を優先し、AEDを使用してください』

 

しかし、このご質問への回答は、“人工内耳保護”の側面から見るか、“生命保護”の観点から見るかで異なる可能性があります。

 

人工内耳メーカーによっても異なりますが、AEDを“禁忌”と考えているところもあるようです。ただ、これはあくまでも“人工内耳保護”の意味合いでの人工内耳メーカーとしての回答だと思います。人工内耳の添付文書は、あくまでも“人工内耳という機械”を安全に使用するためのものであり、“人工内耳装用者の生命”を保証するものではありません。

 

実際にAEDが必要な場面でAEDを使用しない/使用が遅れることは生命に関わります。AEDが必要な場面というのは“救命”を必要としている場面に他ならず、救命のためには1秒でも早く使用する必要があります。

 

本リーフレットは、人工内耳の機器説明を目的としたものではなく、人工内耳装用者の生活に必要な説明を目的とし、現場である教育機関へ向けておりますので、

“必要時には救命を優先し、AEDを使用してください”

と記載しています。一部シンプルな記載にしてリーフレットを更新いたしました。

 

今後もうさぎクラブではHP等を通じて色々な情報を発信していきたいと思っております。一方、説明なく資料だけをご覧になると、誤解を招く可能性もございます。また、各人の状況や環境により当てはまらない場合もあるかと思います。資料をお読みになり、疑問点はスタッフや主治医にご確認いただき、ご理解の上でご利用いただく方の責任のもとで有効にご活用いただけましたら幸いでございます。

 

▼リーフレットはこちらから